フィールドワークへようこそ！

ですがここ最近、特に若い世代の人たちの中で、林業=“かっこいい”“おもしろそう”“気持ちよさそう”という意見が出るようになってきました。
そして、国が推進する緑の雇用研修でも 大変多くの若者が新しい世代の木こりとなって 業界が若返りつつあります。

また、昨今のアウトドアブームの影響で“フィールドワーク”に関心を持つ方たちが増えてきました。

そのような時代の流れの中で、きこりが行う森林整備をもっと身近に感じられる場所が提供できないかと考えました。

テーマは「林業は祭りごと！」

ところが、現代の林業では 山主様が整備出来なくなった山林を森林組合の職員などがまとめて 整備業者に委託することで行われています。

地域の大事な資産である山と森を その地域に愛着のない業者が営利目的で整備している現状は本来の林業がもつ重要な部分が 失われてしまっているような気がします。

テーマ「林業はスポーツ！」

その要因の一つとして 森の木々からは“フィトンチッド”と呼ばれる解毒作用のある物質が出ていることが 最近の研究で判明しています。
山や森に入って、汗を流すことで森林が本来もつデトックス効果を体感できるのです。

楽しく安全で気持ちいい山仕事

安全面に関してはどうでしょうか。

危険と言われる林業の仕事ですが国が推し進める緑の雇用研修の中で とても細かく指導を受けたことにより現場の年配の木こりの方たちより 若い世代の木こりのほうが安全に対する意識が強いことが多いです。危険な作業の中で、安全を自ら構築していくノウハウが林業を“危険で大変”から “安全で楽しい”ものへと変えつつあります。

山仕事は“汚れるから嫌だ”という声もあります。
土で汚れたり、虫がたくさんいたり、蛇や蜘蛛やムカデもいます。

私も最初はそういったものに抵抗が少しだけありました。

ですが、山の中にいることでそういった虫たちは元々そこに住んでいて
それが自然な環境を作っていることを考えると別に驚くことも抵抗することもないことに気がつき森の住人たちがとても可愛く見えてきます。

むしろ、家の中に出てくる“G”のほうが 不自然で未だに抵抗があります。
山仕事をしていると、当然土で汚れます。
でも、それは汚れではなくただ土が付いただけです。山の中ではどこでも寝ころべますが 街の中では寝転ぶ気にもなりません。

土の汚れも全く気にならなくなり、 土の香りや木の香りに癒されています。

山や森の環境は、多くの皆さんが思うよりもとても快適で心地いいフィールドなのです。